次のような場合は、自己判断で様子を見るのではなく、医療機関への受診もご検討ください。
- 日中に強い眠気があり、事故やケガにつながる危険がある。
- 気分の落ち込みや食欲不振が2週間以上続いている。
- いびきや呼吸が止まっていると指摘されたことがある。
布団に入ってもなかなか寝つけない。夜中に何度も目が覚めてしまう。
朝は目覚めているのに、身体がだるくて起き上がれない。
そんな夜が何週間、何か月と続いていて、睡眠外来に行くほどでもないと我慢していないでしょうか。
八王子駅から通勤・通学される方や、家事や育児で気の休まる時間が少ない方から、季節の変わり目を中心に不眠のご相談を多くいただきます。
眠れないことは意志の弱さでも性格の問題でもなく、身体の中で起きている自律神経の乱れが引き起こしているサインであることがほとんどです。
当院では、不眠を「脳の興奮」ではなく「自律神経のスイッチが切り替わらない状態」として捉え、鍼灸によって根本から整えていくアプローチをとっています。
眠れないという悩みは、周りにはなかなか深刻さが伝わりにくく、ひとりで抱え込んでしまいがちな症状でもあります。だからこそ、我慢の限界まで放置せず、早い段階で身体の状態を見直していただきたいと考えています。
こんな夜が続いていませんか?
- 布団に入ってもなかなか眠れない。
- 夜中に何度も目が覚めてしまう。
- 早朝に目が覚めてそのまま眠れなくなる。
- 眠れているはずなのに疲れが取れない。
疲れているのに眠れないのはなぜか
日中しっかり身体を動かして疲れているはずなのに、夜になると目が冴えてしまう。
これは体力的な疲労と、自律神経が休息モードに切り替わることが、実はまったく別のしくみで起きているためです。自律神経には身体を活動的にする交感神経と、心身をリラックスさせて眠りに導く副交感神経があり、本来は夜になると自然に副交感神経が優位に切り替わります。
ところがストレスや緊張状態が続くと、この切り替えがうまく働かず、身体は疲れているのに脳と神経だけが興奮したままになってしまいます。不眠の多くは、この自律神経の切り替えの不具合が根本にあり、寝る前の過ごし方をどれだけ工夫しても、切り替えのスイッチそのものが硬くなっていては効果が限定的になってしまいます。
特に肩や首、後頭部のまわりの筋肉がこわばっていると、そこを通る神経や血管の働きが鈍くなり、脳が興奮したまま鎮まりにくい状態が続きやすくなります。当院で不眠のご相談を受けた際、まず肩や首の緊張具合を確認するのはこのためです。
不眠にはいくつかのタイプがあります

入眠障害
布団に入ってから眠りにつくまでに時間がかかる

中途覚醒
眠りが浅く夜中に何度も目が覚める

早朝覚醒
予定より早い時間に目が覚めてそのまま眠れなくなる

熟眠障害
時間は眠れているのに朝の疲労感が抜けない
一口に不眠といっても、いくつかのタイプに分けられます。
デスクワークで一日中気を張っている方には入眠困難や中途覚醒が、家事や育児で気持ちが休まらない方には早朝覚醒が多く見られる傾向があります。
当院では、どのタイプの不眠に近いかを問診で丁寧に確認したうえで、施術する部位や強さを調整しています。たとえば入眠困難が強い方には、就寝前の交感神経の高ぶりを鎮めることを重視した施術を、中途覚醒が多い方には、眠りの浅さに関わる背中や腰まわりの緊張を中心に施術を組み立てるなど、同じ不眠でもアプローチの重点は変わってきます。
まじめな人ほど眠れなくなりやすい理由
責任感が強く、仕事や家庭のことをきちんとこなそうとする方ほど、日中に交感神経を働かせ続ける時間が長くなり、夜になっても神経の興奮が収まりにくい傾向があります。
八王子から都心へ通勤する方の中にも、電車の中でも仕事のことを考え続けてしまい、帰宅してからも頭が休まらないという声をよく耳にします。休日にしっかり休んだつもりでも、身体の緊張のパターンそのものが変わっていなければ、平日が始まるとまた同じように寝つけなくなってしまいます。
周りから見れば元気そうに振る舞っている方ほど、自分自身では緊張に気づきにくく、気づいた時には肩や首がガチガチに固まっているというケースも珍しくありません。責任感の強さは決して悪いことではありませんが、その分だけ身体の緊張をこまめにほどく機会を意識的に作る必要があります。
睡眠薬やセルフケアだけでは根本解決しない理由
眠れない日が続くと、就寝前のスマートフォンを控える、カフェインを減らす、白湯を飲むといったセルフケア情報を試す方も多いと思います。これらは睡眠環境を整えるうえで大切な工夫ですが、自律神経そのものの緊張が強い状態では、環境を整えるだけでは切り替えのスイッチが入らないことがあります。
睡眠薬は一時的に眠りを助けてくれますが、自律神経の緊張状態そのものを解消するものではないため、薬に頼る期間が長引くほど、根本的な体質の変化にはつながりにくいという側面もあります。
もちろん医師の判断のもとで睡眠薬を使うこと自体は決して悪いことではありませんが、薬をやめると元の眠れない状態に戻ってしまうという声を聞くたびに、身体の緊張そのものを整えるケアを並行して行う必要性を感じます。
鍼灸からのアプローチ
当院の鍼灸では、不眠のある方に対して、まず首や肩、背中の緊張をゆるめ、自律神経が集まる背骨まわりに鍼を用いて働きかけていきます。
鍼刺激によって副交感神経が優位になりやすい状態を作ることで、身体が自然と休息モードに切り替わりやすくなることを目指します。
東京有明医療大学の小林絵梨子氏らによる研究では、不眠症状のある症例に対してN-of-1試験という手法を用いて鍼灸治療の効果を検証し、OSA睡眠調査票という睡眠の質を評価する指標を用いて変化を確認しています。
出典:小林絵梨子ほか「不眠症状を有する4症例に対する鍼灸治療の効果:N-of-1試験を用いた検証」, 『全日本鍼灸学会雑誌』71巻4号, 2021年.
論文詳細(J-STAGEへ)
この研究は全日本鍼灸学会雑誌に掲載されており、鍼灸が睡眠の質にアプローチする施術として学術的にも検討が重ねられていることがうかがえます。
当院でも、施術後に「頭がすっきりして力が抜けた」「久しぶりに途中で目が覚めずに眠れた」といったお声をいただくことがあり、こうした研究の知見と実際の施術での実感が重なる部分だと感じています。
何回くらいで変化を感じられるのか
不眠は数か月から数年かけて定着してきた自律神経の癖であることが多く、一度の施術ですぐに毎晩ぐっすり眠れるようになるとは限りません。
多くの方は、施術直後に身体がじんわりと緩んで眠気を感じる変化を経験されますが、それを普段の睡眠リズムとして定着させるには、数回にわたって自律神経の反応を見ながら整えていく必要があります。当
院では、最初の数回で反応の出方を確認しながら、その方に合った通院のペースをご提案しています。眠りの質は日々の体調や気候の変化にも影響を受けるため、一度整えて終わりではなく、崩れやすい時期に合わせてメンテナンスのように通っていただく方も多くいらっしゃいます。
めぐる治療院の鍼灸がこの症状に役立つ理由
- 自律神経の状態の把握
交感神経と副交感神経の切り替わり方や、首・肩まわりの緊張度合いから、どれだけ休息モードに入りづらくなっているかを確認します。 - 筋肉の緊張パターンの把握
肩・首・背中のこわばりが自律神経の緊張と連動しているかを、姿勢や触診から見極めます。 - 生活リズムとの関連性の確認
通勤・勤務・家事などの生活パターンの中で、緊張が抜けにくくなっている時間帯や場面を一緒に探ります。
当院の鍼灸は、緊張した筋肉をゆるめるだけでなく、自律神経のバランスそのものに働きかけることを大切にしています。
不眠のご相談でいらっしゃる方の多くは、肩や首、背中に強いこわばりを抱えており、そのこわばりが自律神経の緊張と連動しているケースが少なくありません。
身体の緊張と自律神経の両方に同時にアプローチできることが、当院の鍼灸が不眠の悩みに寄り添える理由だと考えています。施術中に「肩がふっと軽くなった瞬間に眠気が来た」とおっしゃる方も多く、身体の緊張がほどけることと眠りへの入りやすさが、想像以上に直結していることを日々の施術のなかで実感しています。
眠れない状態をそのままにしないでください
不眠が慢性化すると、日中の集中力低下や気分の落ち込み、免疫力の低下につながることが知られています。
眠れない焦りがさらに神経を興奮させてしまい、不眠が不眠を呼ぶという悪循環に陥ってしまう方も少なくありません。布団に入るたびに「今日も眠れなかったらどうしよう」と考えてしまうこと自体が、すでに交感神経を刺激してしまっているというケースも多く見られます。
たかが寝つきが悪いだけと軽く考えず、自律神経からの改善のサインとして、早めに向き合っていただきたいと思います。特に、眠れない日が週の半分以上続いている、日中の眠気で仕事や家事に支障が出ている、という状態が1か月以上続いている場合は、身体が発している負荷のサインだと捉え、一度専門家に相談することをおすすめします。
我慢して様子を見ている間にも、緊張のパターンは日々積み重なっていきますので、早めに動き出すほど整えるための負担も軽くて済みます。
おすすめメニュー
関連記事


よくあるご質問
最後に
眠れない夜が続くと、それだけで一日の質が大きく下がってしまいます。当院は八王子駅から徒歩3分の立地で、仕事帰りにも通いやすい環境を整えています。まずは初回体験で、ご自身の自律神経がどのような状態にあるのかを一緒に確認するところから始めてみてください。眠れないつらさをひとりで抱え込まず、身体の状態を専門家と見直すことが、穏やかな夜を取り戻す近道になります。仕事帰りや買い物のついでにも立ち寄りやすい距離ですので、まずは肩や首の緊張具合を確かめに来ていただくだけでも構いません。ご自身では気づいていない緊張が、眠りを妨げている原因になっていることは少なくないのです。
お問い合わせはこちら

この記事を書いた人

出沢 直也(院長/はり師・きゅう師)
はり師・きゅう師 出沢 直也(2013年国家資格取得)。経堂名倉接骨院、三鷹駅前太子堂接骨院(整形外科医・松本不二生氏に師事した院長のもとでASTR【軟部組織への手技療法】を学ぶ)、たかの総合整骨院での勤務を経て、訪問鍼灸院を開業。脳梗塞後遺症や脊柱管狭窄症などで外出が難しい方の施術を数多く担当。2019年ラグビーW杯では来日したアルゼンチン代表選手のケアも担当。これらの経験を経て「はりきゅう めぐる治療院」を開業・運営。日本鍼灸師会・東京都鍼灸師会、JMCAA(日本メディカル美容鍼協会)所属。JMCAA基礎技術の認定治療院。

